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昨日、今日と、「どうして胃腸が弱いんでしょうか」というご質問を受けました。
どうしてもストレスが胃腸に影響しやすく、お困りになっているわけです。

心因性で胃腸が弱くなっている方には、ある傾向があります。
それは「環境に上手く適応できていない」という所です。

胃腸って、口から食べたものを、消化・吸収する器官ですよね。
つまり唯一、「外に直接触れている内臓」なわけです。

その直接触れている外の環境に、上手く付き合えていないので、調子が悪くなっているのですね。

「人間は一本の管である」、といったのは誰だったか忘れましたが、他の内臓と違い、外に触れているのは胃・小腸・大腸の3つですね。
それなら空気を吸っている肺はどうか、と言われるかもしれませんが、ここだけでの言い方になりますが、肺の場合は「空気が吸いやすいかどうかを感じている内臓」と思って下さい。

 

環境と接する順番として、胃→小腸→大腸、となります。
簡単にいえば、食べて消化し、吸収してから要らないものを出すという事です。

具体的には、

まずは環境を胃で受け入れ、
自分で吸収できる形に消化し、
小腸で自分の中に取り込み血肉として一体化し、
大腸でデータを蓄積して絞りとり、
要らないものを判断して捨てる

という作業になります。

 

そんな中で、環境を

取り入れたり、消化できない→胃が不調に
吸収、一体化できない→小腸が不調に
過去に蓄積したデータと合わない→大腸が不調に

となる状態が、「心因性で胃腸が弱い」というものです。

 

このような中、胃腸を回復させられるかどうかは、「環境に適応できるか否か」にかかっています。
自分を取り巻く環境は常に変化しますから、その環境に合わせて、自分の考え方をアップデートする必要があるのです。

 

凄く優秀なセールスマンがいたとします。
この方はセールスではとても優秀なので、きっと会社でも評判や待遇がよく、居心地もいいかもしれません。
その環境でやるべきことをやり、上手く適応していたわけです。

ところがある日、この人が昇進して、部下に支持をする立場になったとします。
環境が変わってしまったわけです。

優秀なセールスマンが、優秀な上司になるとは限りません。
重要なのは、この人が部下を持った環境に、上手く適応できるかどうかです。

適応出来れば、評判も上がり、ストレスも少ないはずです。
しかし、「私は部下に指示をするより、自分でセールスをするのが得意なんだ」と以前の状態にこだわっていれば、ストレスも溜まるでしょう。

 

環境に対応できない考え方は色々ありますから、一言では表現出来ません。
しかし、「過去に思い込んだ何らかの信念が、新しい環境に適応することを拒否している」ということがよくあります。
つまり適応したいけど、「何かをキッカケに自分で気付くまで、考え方の修正が難しい状態」になっていたわけですね。

みんな自分の信念がありますから、その御蔭で頑張れるのですが、もういらなくなった「過去の信念」が根っこに残っていて、自分が変わることを拒否していることがよくあります。
つまり、環境の変化についていけなくなっているのです。

 

感情療法は、その「信念の根っこ」を優しく修正します。
環境に、自分を合わせられるようにするわけです。

要らないものが捨てられれば、きっと今いる環境も居心地よく出来ると思います。