「痛い!」足をぶつけた時など、反射的に出る言葉です。ポイントは、この「反射的」という所になります。
実は反射的というのは、「必要だから」という理由があるのです。
例えば何か悔しい事があった時、口から出るのは「悔しい!」になるでしょう。間違っても「たのしい♪」とは、呟きません。「悔しい」は自然だからです。
この「思わず出た言葉」には、理由があるのです。出る言葉には、その言葉を癒す効果があると確認できました。
「痛い」と言えば痛みが、「悔しい」と言えば悔しさが癒される効果があります。私はこの効果が、施術に使える方法を考えました。それは、回数です。
先ほどから出てる「痛い」を、30回から50回呟きます。「痛い痛い痛い…」と、50回です。すると痛みが消えるとは言いませんが、何故か苦痛の感覚が和らぎます。
この効果は、感覚にとても効果的です。肉体的な感覚だと痛いとか苦しいなど、精神的な感覚だと悔しいとか辛いなど、様々なシーンで使えます。
使い方のコツは、その感覚の根源を探す事にあります。
例えば仕事で「上司から文句を言われたストレス」があるとします。ではそのストレスとは?
上司にバカ野郎? 文句言うな? 厳しすぎるだろ? と突き詰めて行くと、恐らく自分自身に対する「文句言われるな」になると思います。これが本当のストレスです。
そこで「文句言われるな!」を50回呟きます。さて、どうでしようか?
恐らくストレスが消えるか、少なくなるか、違う言葉が浮かびます。消えれば終了、少なくなればくり返し、違う言葉なら、言葉を違う言葉に変えて行います。以上が健匠館の「呟き法」です。
呟き法の利点は手軽で、声を出さなくても、頭の中で繰り返すだけでも、効果が出るところです。
恐らく、どんなカウンセリングを受けるより、効果は高いです。しかも、上達も早い。
お試しください。自己責任にはなりますが、手軽な利点があります。
