さて、つぶやき法の練習をしましょう。

今回は例として、悔しい時のストレスで、「つぶやき法」をあげてみました。

まず、悔しさの場面を、思い浮かべます。

例えば、「なに、あの言い方!」だとしたら、その場面で私が「何に対して、どう悔しかった」のかを、思い出し、考えます。

悔しさを作っていたのは、「あの目つき!」かも知れませんし、「あの声!」とか、「苦労したのに!」なんて場合もあるでしょう。人によっては、「私、とても苦労したのに、あの目つきで、あの言い方されたら、どうしてあんなに頑張ったのか、分からないじゃないか!」という方もいるでしょう。

この考える目的は、最終的なストレスが、どの気持ちから出てきたのか、見つけることにあります。今回の「悔しさ」であれば、「本当は労って欲しかった」かも知れないし、「こうなる予定だった」かも知れないなど、ストレスの理由は、人の数だけ無数にあるでしょう。

そこで最終的なストレスが、「労って欲しい」だとすると、その言葉を訴えます。「労え」のようにです。今回は「労え」を30回唱えてみます。「労え、労え、労え、労え、労え、労え⋯」のように30回です。

さて30回後、「最初にあった気持ち」の変化を見てみます。この時、頭がポーっとしていれば成功、まだ労い足りなければ、さらに30回追加を繰り返します。人によっては、「ごめん」などの言葉に変化する事もあり、その場合は「ごめん」に変えて30回唱え、先程のように作業を繰り返します。頭がポーっとしてストレスを感じなくなるまでです。

同じように、イライラする時、腹立たしい時、悲しい時など、応用は広く可能です。

この作業は、少々の慣れは必要ですが、何よりお金がかからないメリットがあります。必要なのは、時間だけなのです。また慣れると声に出さず、頭の中で呟いても効果が出るので、通勤電車の中でもストレス解消が可能です。

この「つぶやき法」は、とても手軽だと自負しています。是非あなたのストレスにも、お試しください。