お母さんの頭痛

 

「いろいろあって、頭がパニックってます!」

そうおっしゃる、女性のご相談を受けました。

周りがあまりにも好き勝手すぎて、この女性は一人で困っている状況だそうです。

 

検査で調べてみても、

「私がどうするべきか、どうしても分からない」

と出ます。

 

多くの女性は、男性と比べると「義務感」が強い傾向にあります。

つまり、「目の前の問題を、自分が何とかせねばならない」という思いが強いのです。

 

もっと深い部分まで読んでみると、

「私の都合はどうでもいい。問題は、私に何を求められているかだ」

と出てきます。

なんだか、会社の歯車と化した会社員みたいですね。

 

そして出てきたのは、この方がいつの間にか身につけた考え方でした。

それは、

「私は、求められていることを、自分の都合を無視してでも、こなさなければならない」

というものです。

 

自分の都合を無視するわけ、ですから、

「どんな無茶も、私が求められているんだから、何とかせねばならない。

 でも実際には不可能なことを言われているんだけど、それをしないという選択肢がない」

状況だったわけです。

 

でも、こういう悩み相談って、すごく多いんですよ。

「それって落ち着いて考えると、無理なことをやろうとしてませんか?」ってお聞きする機会、しょっちゅうですから。

 

あまりにも当てはまる方が多そうなので、今回ブログでご紹介しているわけですが・・・

 

求められていることが優先で、自分の都合は後回しどころか、無視をする。

この考え方は、一体どこで「思い込み」をしたのでしょう。

 

調べてみると、それは小学生にまで遡ります。

それは次のエピソードです。

 

小学1年生の時のこと。

ある日、お母さんに言われた。

「もう小学生なんだから、文句を言わずにやりなさい!」

この言葉以降、自分の都合は関係なくなった。

 

うっわ?!

これはキツイですね!!

 

っていうか、こんな言葉を自分の子どもに日常的に使っている親って、結構いるんじゃないですか?

親の責任と感じることで、子どもの気持ちや事情は無視して、「文句言わずにやれ!」って言いがちです。

結果としてこの方の場合、お母さんの一言で、自分の都合を考えることを諦めてしまったわけですね。

 

今回の小学1年次の思い込みを浄化すると、パニック状態の心は落ち着きました。

今後は何を言われているか冷静に見ることができるので、「それは無理です」と判断できるはずです。

できることと、できないことの判断がつくわけです。

 

現状に困っている時、よくみられる2つのパターンがあります。

1つ目は「自分がどうしたらよいか分からない」、2つ目は「出来るはずもないことを、何とかしようとしている」です。

つまり自分が困っていると感じたら、この2つに当てはまらないか考えてみるのがいいと思います。

落ち着いて考えると、その悩みの何割かは大丈夫になる事が多いんです。

 

今回の件で思い当たる方、お気軽にご相談ください。

苦労しがちな考え方の癖は、根性や努力なしに変えることが可能ですよ。