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アレルギーを繰り返してしまうケースが存在ます。
今までの最高は、毎週1回ずつ小麦アレルギーの除去を受けて、4回も繰り返してしまった例がありました。

アレルギーというのは、インフルエンザなどの症状とは違います。

インフルエンザなら一度治ると免疫が出来るため、すぐに再び羅患することはありません。
一方、アレルギーというのは心因性の症状なので、免疫ができることもなく、ストレスとアレルゲンがタイミングよく関係してしまうと、一瞬で感作してしまう危険性があるのです。

人がアレルギーの感作するには、元々「アレルギーになる素質」というものが存在しています。
素質とは心的傾向のことで、「一定の刺激に対して、一定の情動を起こす考え方」を持っているということになります。

つまり、アレルギーとは「ある考え方」の問題なのです。

アレルゲンに感作してしまう方は、総じて「物事を深刻に受け止めすぎる」傾向にあります。
理想がとても高く、何事にも本気で取り組むため、それがたとえ小さな問題だとしても、必要以上に大きな問題と捉えてしまうのですね。

あれもこれも、「とても大切なことだらけ」になってしまった結果、自分では責任が取れないと思ってしまうほど大問題に発展させてしまいがちで、大きすぎる悩みと何らかのアレルゲンがタイミング良く感作してしまう。
これが「アレルギーになりやすい考え方」です。

事が重大過ぎると、自分一人では責任が取りきれなくなってしまいます。
その結果、自分以外にも責任を求めざるを得なくなり、その矛先が何らかのアレルゲンに向いてしまうことがよくあるのです。

その時にパンをかじっていれば小麦アレルギーかもしれませんし、花粉が飛んでいれば花粉症に、お風呂に入っていればシャンプーのアレルギーになってしまうかもしれません。
アレルギーは絶妙のタイミングでストレスとアレルゲンを同時に感じた時に起こるわけですから、アレルゲンではなく、考え方を変えるしか予防策はありません。

当館の感情療法は、まずアレルゲンとストレスとの結びつきを解除します。
しかしアレルギー感作を何度も繰り返してしまうような場合には、その続きとして「アレルギーになりやすい考え方」を変化させる方向に持っていきます。

繰り返すアレルギーに対しては、少し時間は必要となりますが、考え方を変える必要性があります。
もちろん避けられるようなアレルゲンであれば、自分からアレルゲンを遠ざけるというのも解決策となりますが、問題は「避ける事が出来る対象かどうか」でしょう。

避けられないアレルゲン、例えば主食であったり花粉など、頻繁に接する対象に繰り返されるアレルギーを防ぐには、思考パターンの変化をお勧めします。
つまり、深刻すぎて抱えきれなくなってしまう考え方を、軽くしてあげることが先決なのですね。