中学生の女の子が、お母さんと来館されました。

ご相談の内容は「猫背」です。

 

子どもの猫背に関しては、大人と違う条件があります。

双方とも「ストレス」が要因になっているのは共通しているのですが、違う部分があります。

それは「子どもの場合、自分で環境を変えることが不可能」という点です。

 

会社員なら、会社をやめられます。

引越しだってできます。

でも、子どもには無理です。

 

大人の用意した環境で、大人の支持したルールに従わなければなりません。

これが大きなストレスとなっているのです。

 

検査の結果、大きな「不安」が見つかりました。

これから決め無くてはならない「進路」についてです。

 

自分の希望と、親の希望が違う。

親には機嫌よくして欲しい。

でも、その選択は私の望むものではない。

 

これらのストレスが、胆嚢と胃にかかっていました。

その結果、首に力が入らなくなり、全身でその崩れたバランををとった結果が、猫背として現れていたわけですね。

 

今回の場合は、「自分の意見を言って、親が気を悪くしたらどうしよう」という気持ちから、相談することを初めから避けていました。

なので解決策としては、自分の意見を含めて進路を相談するということになります。

 

ある意味、子どもは親の顔色を見ながら生活しています。

言い方はきついですが、「親に許可されることによって、はじめてそこに居られる」状態の子供が多いんです。

 

わが子の猫背に嘆くのではなく、お子さんの姿勢から「何か変だな」と気づいてあげられると、理想的です。

親は親でもちろん大変なんですが、子どもも想像以上に大変なんですね。